ソウル・エデュケーション

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黒歴史STG『サウリアス』ボス紹介② 『クロウドフィッシャー』編

未完の黒歴史STG『サウリアス』を補完して成仏させる本企画。

今回からいよいよ、ゲーム中未登場に終わってしまった『構想のみボス』を紹介してまいります。

 

2面は水上ステージの構想でした。

 

 

ストーリー上、自機は地球軍の侵攻部隊の本拠地である移動要塞(デススターのようなもの)を目指して、単独で突入することを目的としています。

しかし1面で敵偵察部隊に早期発見されてしまった為、追跡を撒くために惑星に侵入する…という次第。

 

2面の舞台となる『水惑星ホユス』は、地表すべてが海で覆われ、陸地がほぼ存在しない星という設定。

地球軍は、この星をレアメタルや燃料の採掘惑星として利用する計画を進めており、資源採掘基地を建設しようとしています。

 

しかし、ホユスには非常に豊かな生態系があり、数百メートル級にもなる巨大な甲冑魚が繁栄していました。

彼らが自らの縄張りを守ろうと基地建設計画を阻害していた為、地球軍も大型甲冑魚の掃討作戦に出ます。

 

自然に対しての戦争、エミュー戦争みたいなものですね。

このような状況なので、地球軍は自分たちの星の海軍のために作られた艦艇をホユスに持ち込んで、“魚狩り”を行っています。

2面のボスも、そうした艦艇の一つです。

 

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Fast Attack Hydrofoil "Clawed Fishier Class"

バリオニクス型高速水中翼艇 『クロウドフィッシャー(Clawed fishier:鉤爪をもつ漁師)

 

地球海軍で運用されていたスコミムス型の大型高速ミサイル艇をバリオニクス型に改修して“魚狩り”に特化させた機体。

 

ホユス原住の大型甲冑魚は強靭な複合構造の鱗をもち、通常兵器では致命傷を与えるには火力不足であった。

この問題を解決するべく、クロウドフィッシャー級には専用武装スライサーV」が搭載されている。

これは両腕から光の刃を生成する切断武器で、刃の長さを伸長したり刃を回転させることができる。

数ある地球軍の兵器でも最大のエネルギー圧縮率を誇り、一撃で大型甲冑魚の鱗を骨ごと切り裂くことすら可能。

 

尾部を伸長した構造の巨大な「水中翼」をそなえ、インパルスエンジンによる莫大な推力で揚力を生み出して水上を高速で滑走することができる。

両脚部はスキーのようにして使い、姿勢制御と浮力調節、さらに方向舵の役割も果たす。

背面および尾部に多数のエアブレーキや動翼をそなえており、水上での高い機動性を誇る。

 

 

我らが聖典ダライアス外伝』のゾーンBに倣い、2面は水上ステージの構想でした。

 

実際、ラスタスクロールによる水上の演出や、水面近くを自機が飛行すると波しぶきが飛んだりというところまでは開発できていたのですが、私が『水面の光の反射具合が気に入らない』などと、どこの邦画界の巨匠かというこだわりを発揮して、またも開発が遅れたのでした。

反省。

 

閑話休題

 

で、ボスです。

2面以降のボスは大まかなデザイン画はあったものの、ドット絵を描ける段階には至っていなかった為、今回あらたに描きおこしていきます。粗い絵でお目汚し、すみません。

 

『水上で巨大兵器と戦う』というシチュエーションなので、『水しぶきをあげて滑走するジェットスキーのようなボスだったらカッコいいだろう』と考えたのがコイツです。

そこで『水中翼船』という着眼点は、けっこうシブのでは。

実際、こんな巨大なものを浮上させる揚力が得られるかは、知りませんけれども。

 

水中から攻撃してくる魚を、水上を滑走しながら相手にする関係上、装甲の厚い部分はボディ前面と下面に集中しているようにデザインしています。

 

ところで、コイツには凝った登場の演出を考えていました。

 

・海上を進む自機の前に、巨大な甲冑魚が浮上してくる

・自機の攻撃を寄せつけない硬さの甲冑魚

・ボス接近の警報(WARNING)が鳴り響く

・一閃!閃光が走り、あの硬かった甲冑魚が真っぷたつに!

・ボスが登場し、腕のカッターを展開する。

 

 

モチーフは、魚と戦う恐竜ということでバリオニクスです。

今でこそ魚食恐竜は数多くフィーチャーされていて、バリオニクスはそんなに目立った存在ではなくなったようですが、私の幼少期はジュラシック・パーク』が起こした恐竜ブームの真っただ中。

当時は『魚食恐竜といえばバリオニクス』というほどの存在感で、図鑑などへの登場頻度も高く、結構な人気恐竜だったのです。

私の中で一,二をあらそうほど好きな恐竜でした。

 

なにせ、『手の鉤爪が1本だけ巨大』という異形の特徴で、キャラ立ちしていましたもの。

 

このボスでは、その鉤爪の特徴をビームサーベルのようなエネルギーの刃に置き換えました。

『スライサーV』というネーミングは、当時ハマっていた特撮番組ミラーマンの光線技から名づけたものです。

(※その頃別のものにハマっていたら、「バーティカルギロチン」とか名づけていた可能性も)

 

腕を振り回してスライサーVで攻撃してくる姿は、ダライアス外伝のクラスティハンマー(シャコ)のハンマー攻撃のごとく、迫力のあるものにしたかったですね。

 

ただ、設定上は魚類が水面近くまで来てくれないとスライサーVが使えないことになる為、クロウドフィッシャーだけで掃討作戦を行うのは難しいと考えていました。

クロウドフィッシャーの射程内に魚類を追い込むために、プテラノドン型の爆撃機『ウェーブラプタープレシオサウルス型の潜水艇『オーシャンセイバー』を登場させ、中ボスにするアイディアもありましたが、時間がないので今回は割愛。

 

 

さて次回は3面。

全てのボス中でも最大級のサイズを誇る予定だった陸上艇が登場します。