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スタートレック:ディスカバリー シーズン2 9話『ダイダロス計画』レビュー

知覚生物の大虐殺をもくろむ者の正体とは?

セクション31の中枢に迫るその時、悲劇が起こる。

 

 

 

スタートレックディスカバリー
Season 2 Episode 9
ダイダロス計画』
原題:"Project Daedalus" 

 

 

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気になるサブクルー筆頭、エアリアムにやっとスポットが当たったと思った矢先の悲劇

 

 

 

 

 

 

コーンウェル提督の残念感

 

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いい人ではあるのだろうけど…残念さの目立つコーンウェル

 

逃亡生活を決めたディスカバリーに乗り込んできたコーンウェル提督。

さっそくスポックを尋問したり、セクション31の司令部の位置を示したりと積極的な介入を見せます。

 

しかしその実、艦隊上層部の内情にあまり通じていなかったり、捏造された映像を信じ込んでいたり、連邦が禁じているはずの機雷の敷設に対して苦しい言い訳をするなど、あいかわらず『何だかなぁ』感がぬぐえない中途半端な活躍ぶりです。

 

今まで当ブログではコーンウェル提督のことを非常に暖かい目で見守ってきました。

 

思い返せば初登場後、速攻でミラーロルカと寝ていたのに始まって、

長い付き合いの割にロルカの変化を怪しむのも遅かったことが原因でクリンゴンに捕まり、

クリンゴンに捕まってからは誰にも気にされずに放置され、

いざ脱出時にはルレルにボコボコにされ、

その後どうなったか描かれないまま、鏡像宇宙から生還したディスカバリーに乗り込んできて、視聴者からすると今さら感あふれる詰問をしてきていたりしました。

 

提督という肩書きと「デキる女」感をバリバリに醸し出しているルックスのわりに、実際にはマイケル、ジョージャウ、ティリーをはじめ女性キャラの有能ぶりが発揮されまくっている本シリーズの中では、「どこか抜けている愛すべき存在」に見えてしまうのですが私だけでしょうか。

 

今回はパイクに対しての絶賛フォローで少し株を上げたので、ひき続き提督にはいつまでも元気で頑張っていただきたいと思います。

 

 

 

若きスポックの苦悩

 

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コーンウェルの尋問には冷静に答えていたスポックだったが

 

どうしよう。スポックがやさぐれています。

 

従来シリーズより若いスポックだけに、精神的にもまだ落ち着いていない、コンプレックスむき出しの若者という感じですね。

また、バルカンというより混血であるということを強く自覚しているように見えます。

父サレク、姉マイケルに対する強い思い入れと愛情、その裏返しとしての怒りが、論理的であろうとする彼の中で長年くすぶり続けていたことを伺わせます。

 

しかし一方で、スタメッツに対しては気遣いの言葉(ともとれる)をかけてみたりと、実際には人情を理解する優しい人物の一面をのぞかせます。

我々の知るスポックにどのように繋がっていくのか、今後の成長が楽しみなキャラクターですね。

 

 

 

セクション31を乗っ取る「コントロール

 

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ようやく到達したセクション31司令部はもぬけの空

 

前回で明かされた『銀河系の知覚生物の絶滅』をもくろむ存在。

その正体は、どうやらセクション31の脅威管理コンピューター「コントロール」だったことが判明しました。

 

当初黒幕と思われた論理至上主義者のパタル提督はすでに殺されており、司令部に近づくディスカバリーをバリエーション豊かな機雷で狙い撃ちしてきます。

(ブレード機雷を見た時、「人間だけを殺す機械かよ!」と叫んだのは私だけではないはず)

 

エアリアムを操って情報を送らせていたのもコントロールでした。

今回はエアリアムの犠牲によって一時しのぎできましたが、まさかスタートレックスカイネットの反乱的な展開を目にすることになるとは。

だいぶ厄介な相手になりそうですねぇ。

  

 

実質主役?エアリアム

 

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今回の実質主役といえたエアリアム少佐


 前々回あたりから徐々に出番が増えていたエアリアムですが、やっと彼女のバックストーリーがー明らかになったと思ったのもつかの間、尊い犠牲になってしまいました。

 

正直、これはちょっと性急に思えました。

長らくモブ同然に扱っておいて、殉職回に急にバックグラウンドを語り始めるというのは作劇的にはスマートではありません。

 

デトマーやオオセクンとの友情を語るくらいならまだしも、ティリーやマイケルとの絡みなど今までほとんど皆無でしたから、唐突感が拭えません。

こういう風にストーリーに絡めて使うならなおさら、サブクルー達に焦点をあてていて欲しかったですね。

 

それはともかく、エアリアム自身はやはり地球人のサイボーグという出自だったようです。

悲しい過去を乗り越えて士官として働き、他のクルー達とも良好な関係を築いてきたことが語られました。

サイボーグとしての特性や優秀さも垣間見せていただけに、ここで亡くすのは惜しいキャラクターです。

 

エアリアムを演じる俳優はシーズン2から交代になりました。

シーズン1でエアリアムを演じていたサラ・ミティッチは、シーズン2では素顔で出演しています。

(ニルソンという役名らしいのですが今のところ本当にモブ)

この俳優交代も、もしかするとエアリアムの早期退場が決まったことと関係があったのでしょうか。

 

 

ともあれ、敵が明確になった以上、ディスカバリーの運命がさらに急展開を迎えるのは避けられません。

 

気がつけばシーズン2ももう後半戦。

赤い天使の謎の解明、コントロールとの対決に期待が膨らみます。

 

 

そして、しれっと2週遅れで更新を続けていた本ブログのレビューもようやくリアルタイム配信に追いついた訳でありまして、昨日配信開始された10話からはみなさんと同じく配信ごとに楽しんでいきたいと思いますので、今後もよろしくお願いいたします。

 

 

 

本ブログのディスカバリーの各話レビュー はこちらから。

 

 

 シーズン1の最初のレビューはこちらから

 

 

 

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