スタートレック︰ディスカバリー シーズン1 11話『内なる狼』レビュー
鏡像宇宙からの帰還を目指すべく、バーナム船長の奮闘は続く!
そしてテラン帝国とレジスタンスの内情が徐々に明らかに!
スタートレック:ディスカバリー
Season 1 Episode 11
『内なる狼』
原題:"The Wolf Inside"
【本記事は視聴済みの方向けのレビューです。ネタバレを含みます!】
・地球人になりすましたクリンゴン戦士
今回のエピソードでは、ついにタイラーが記憶を取り戻し、その正体が明らかに。
やはり彼は、連邦に潜入するべく地球人の姿に身をやつしたクリンゴンのヴォークでした。
記憶を取り戻すきっかけも、鏡像宇宙の自分=ヴォークとの対面というショッキングな出来事で、しかも『鏡像の自分を「クリンゴンを変化させる裏切り者」と罵り殺そうとする』という悲劇っぽさ。
サルーに拘留された彼ですが、今後ストーリーの核になっていくのは間違いないでしょう。どうなるのか目が離せないところです。
そして関係ないですが、字幕での表記は『ヴォク』でなく『ヴォーク』になっていましたね。紛らわしいので今後当ブログは『ヴォーク』で統一しましょうか。
・サルーの存在が切ない
テラン帝国は多種族に対して差別的なのはわかっていましたが、鏡像サルーの奴隷としての登場が切ない…。
名前さえも奪われてしまうとは。
しかし、沐浴シーンはサービスシーンなのでしょうが、それ以上にダグ・ジョーンズの指先芸に感服。あらためて、ほんとに凄いですね、印象的すぎる。
・アンドリア、テラライト登場
テラン帝国に対するレジスタンスの構成種族として、おなじみのアンドリアとテラライトが登場!
しかし両者とも、TOS→ENTで見ていたお馴染みの姿から大きく逸脱するものではなく、クリンゴンのような大幅な外見上の変更はないようでした。
つくづく、なぜクリンゴンだけが別物になってしまったのか理解に苦しみます…。
バトラフも何だか細くて頼りないし。
・サレクさんの高性能ぶり
レジスタンスの“預言者”として、サレク(鏡像バージョン)登場。
サレクさんは今シリーズでは特に出番が多いですねー。
精神融合があるとはいえ、マイケル達の置かれた状況を素早く理解しすぎて実に有能な登場でした。
ところで、TOSの鏡像世界ではスポックは普通にテラン帝国に受け容れられ、エンタープライズの副長にまで上り詰めていました。
今回示されたように、ヴァルカン自体がテラン帝国への反逆種族とみなされているとすれば、ちょっと違和感があるような気がしますね。
スポックの場合は人間とのハーフですから別なのかもしれませんが、その父のサレクがレジスタンス活動をしているとすると、やっぱり細かい経緯が気になります。
それとも、ENTでの歴史改変の結果ということですかね?
・スタメッツの踏んだり蹴ったりについて
引き続き昏睡状態にあるスタメッツですが、カルバーを殺害した容疑者扱いまでされていて、踏んだり蹴ったり。
ティリーが宇宙菌類の専門家としての矜持を発揮して治療にあたっていたのは感動的でしたね。彼女にとってスタメッツは、偏屈でも、思い入れのある上司なのでしょうね。
スタメッツ自身も危うく死亡しかけましたが、彼の今後も気になるところですね。
最後には、おそらく鏡像宇宙側のスタメッツが彼と接触する描写がありました。意味深なセリフがありましたね。
もしかすると、今回ディスカバリーが鏡像世界に入り込んでしまったこと自体、鏡像スタメッツがマイセリウム胞子を通じて、我々の宇宙のことを知ったことが発端なのではないでしょうか。
じつは、鏡像スタメッツが意図的に『入れ替わり』を計画したとか。
・ジョージャウ船長ふたたび
テラン帝国の皇帝として出てきたのは、まさかのジョージャウ船長。
鏡像マイケルとの関係性もまだ不明ですが、口ぶりからして親しい関係の様子。
なんにせよ、ミシェル・ヨーの再登場はうれしい限りです。
・マイケルとロルカの作戦は成功するのか?
・タイラーの処遇はいかに?
・レジスタンスは撃滅されてしまったのか。
・鏡像スタメッツの意図とは?
・ジョージャウ皇帝はどう出る?
…などなど気になる点が多くありますね。
今後も目が離せませんね。
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