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スタートレック:ディスカバリー シーズン2 6話『雷鳴』レビュー

サルーの故郷・カミナー星の歴史を掘り下げ、星全体を巻き込んだ変革のストーリー!

こういうのが見たかった!

 

 

 

スタートレックディスカバリー
Season 2 Episode 6
『雷鳴』
原題:"The Sound of Thunder"

 

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サルーの故郷を巻き込んだ壮大な変革ストーリー



 

 

 

 

名実ともにサルー主役回!

 

4話で、種族特有の「ヴァハライ」という症状を乗り越えたサルー。

それまで死の予兆だと思っていたヴァハライは、実はケルピアンの生理機能を変化させる現象でしかなかったことが判明しました。

生まれ変わったサルーが今回のストーリーを完全に牽引します!

 

4話のレビューでも書きましたが、本エピソードを観る前におさらいしたいのが番外編『ショート・トレックス』の『希望の星』というエピソードです。

そこでは今回語られる、若き日のサルーが宇宙艦隊に入るきっかけとなった経緯がより詳しく描かれています。

 

ヴァハライを乗り越え、リスク神経を失ったサルーは、常に恐怖におびえて行きていた人生を脱し、情熱的で大胆な性格に変わりました。

指揮官であるパイクに意見し、食ってかかる姿はまるで別人のようです。

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パイク船長に母星の現状を正面から訴えかけるサルー

 

そしてその変化が、カミナー星全体を巻き込んでの社会変革に繋がっていくのが壮大で感動的でした。

しかしまあ、たったの1エピソードでここまでスピード展開するとは。テンポが早いというか、話の凝縮感がすごいですよねぇ。これがTNGだったら間違いなく前後編になっているようなストーリーだと思います。下手な劇場版より密度が高いかも。

 

ショート・トレックスでも登場した彼の妹、シランナも登場。

彼女は父親の跡を継ぎ、捕食種族バウルの教えを伝える司祭になっていました。

彼女が家族の愛情よりもバウルの教えを優先させる石頭キャラだったりしたら、一気に辛いストーリーになったはずですが、理解と寛容をもって兄とバーナムを迎え入れる彼女は、やはりサルーの妹でした。

 

 

 

 

ケルピアンとバウルの関係

 

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バウルに管理されるケルピアンの住処は前近代的な漁村という風情


しかし、謎めいた捕食者、ケルピアンの弾圧者のように思われていたバウルがかつては『被捕食種族』だったというのはおいしい設定です。

 

ケルピアンは知能も身体能力も非常に優れているので、その彼らがバウルに管理される社会を疑問もなく受けているのは、バウルが意図的に彼らのヴァハライを管理し、間引きしてコントロールしていたからだったんですね。

バウルは潜在的脅威としてのケルピアンを恐れていた訳ですが、だからといって海底に引きこもって隠れ棲んでいるとはバウルという種族、何だか可愛らしいところもありますね。

 

しかし、毎度のことながら一般命令1条って、けっこう現場の判断が優先されたりして曖昧な存在です。

今回の場合は連邦とバウルとのコンタクトは既に済んでいたので微妙なところですが、最終的に『数多の人命には代えられない』といったところでしょうか。

 

 

 

復活に馴染めないカルバーとスタメッツ

 

一方、生まれ変わったのはサルーだけでなく、カルバーも同じです。

記憶や意識は生前通り受け継いでいながら、「新品」の体にとまどう様が描かれます。

ひたすら嬉しそうなスタメッツとは好対照です。

 

個人的には、『細胞レベルで別のルーツから作り直された肉体』にとまどう気持ちは納得できますが、これが日常的に転送装置で分子レベルでの肉体の再構成を経験している人達なのだと思うと、ちょっと面白い気もします。

 

目下、カルバーについての心配事項は「彼がタイラーと出会った時、どうなってしまうのか」という所でしょうか。

タイラーには事情があったとはいえ、自分自身を殺した相手との対面なんて、冷静ではいられないですよねぇ。

 

 

 

エアリアムとティリーの活躍場面

 

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ようやくまともなセリフをゲットしたエアリアム

今回のエアリアムの出番については、歓喜した(一部のマニアックな)方も多いのでは?

ほぼ一言ずつしかセリフのなかった今までに比べ、バーナムやティリーとの会話シーンがあり、個性も覗かせてくれました。

 

クルーの中でもひときわ個性的な外見の彼女ですが、出自が気になりますよね。

今回は無機質で尊敬語を使わない口調で翻訳されていましたが、アンドロイド的な存在なのでしょうか?今後のさらなる活躍に期待します。

 

 

 

 

赤い天使について

 

今回もまた、人智を超えたような凄まじい力を見せた「赤い天使」。

 

劇中でパイクも言っていたように、ディスカバリーのメインクルーにゆかりのある場所に多く現れるなど、決して偶然ではありえない。『しかるべき時に、しかるべき場所へ』ディスカバリーを誘導しているとしか思えないですね。

 

そして今まで神秘的な存在に見えたその姿は、間近で見たサルーによれば『機械化されたスーツを着込んだ』姿だった模様。

そうなるとヒューマノイドの仕業でしょうから、未来人的な存在が過去に干渉してきているのでしょうか?ENTの時間冷戦のことを思い出してしまいますねぇ。

ディスカバリーのメインキャラの誰かの未来の姿だったり、過去シリーズの登場人物だったりしたら胸熱かもしれません。

 

 

しかしディスカバリー、ますます見逃せなくなってきていますね。

 

今後にさらなる期待を抱きつつ、

レビューの方も、遅れ気味の更新を取り戻すべく頑張ります。

 

 

 

 

本ブログのディスカバリーの各話レビュー はこちらから。

 

 

 シーズン1の最初のレビューはこちらから

 

 

 

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