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スタートレック︰ディスカバリー シーズン1 3話『今すべきこと』レビュー

『SF版ポリティカル・サスペンス』としての新しい楽しみ方がかなり面白い!

謎だらけ・伏線だらけで密度の濃い本編開始回。

 

 

※前半はネタバレなしでお届けします

 

 

スタートレックディスカバリー
Episode 3
『今すべきこと』
原題:"Context Is for Kings"

 

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さて、先週に続きスタートレックディスカバリーの最新話を振り返りましょう。

1話と2話は導入として見事に「つかみ」の役割を果たしていましたが、いよいよ今回から本編開始です。

 

 

2話までしか見ていない時点では、

『これから先どんな展開になるのだろう』

『従来のスタートレックに近い1話完結フォーマットになるのかどうか』

『バトル偏重だと嫌だな…』

などと、憶測で不安も付いていましたが、3話を観た今、私の中でそうした不安はだいたい払拭されました。

 

ディスカバリー、毎週楽しみに見ていけそうです!

リアルタイムにスタートレックを見ながら楽しめるなんて、こんな幸せなことがあるだろうか!喜びを噛みしめるべき!

 

閑話休題〉 

 

 

さて、3話にして、ディスカバリー従来のスタートレックとは楽しみの質が全く違うということが呑み込めてきました。

 

とくに今回は、スタートレックファンに新しい楽しみ方を提示しています。

すなわち、『SF的世界を舞台にしたポリティカル・サスペンスもの』という楽しみ方です。

 

今のところ、ディスカバリーの最大の魅力はキャラクターやドラマではなく『謎』

伏線がいくつも張られ、少しずつ明かされていくであろう今後が楽しみになっています。

 

なにせ雰囲気はDS9も及びもつかないほどにダークで、サスペンスものにふさわしい。

今回、ようやく主役艦となるUSSディスカバリーがお目見えしましたが、謎や陰謀が渦巻いていて、否応なく先が気になります。

 

 

 

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歴代船長うさんくささランキングNo.1確定か。



きな臭い、きな臭すぎる、宇宙艦隊

(というか、主にロルカ船長

 

危惧していた『大河形式のクリンゴンとの戦記ものになって、バトル偏重になるのでは』という点に関しては、『1話完結ではなく続き物のストーリーながら、エピソードごとの区切りは結構しっかりつけていく』というスタイルに感じられましたね。

 

従来のシリーズより戦闘的なのは確かでしょうが、SF心をくすぐる新ワープ理論や『虫』の設定も登場したし、政治劇っぽい伏線が張られて、バトルだけにとどまらない可能性が十分に出てきました。

 

むしろ連邦憲章に反するかもしれない危険そうな研究、異様に大きな裁量を与えられた船長など謎の要素が強くて、クリンゴンとの戦いを軸としながらも複雑な謎解きドラマになっていきそうな予感。

 

スタートレックでポリティカル・サスペンスというと、セクション31の存在を思い出さずにはいられません。

 

DS9で登場し、イントゥ・ダークネスでも存在感を発揮した連邦内の秘密組織です。

 

個人的にはスタートレックにおける政治サスペンス要素、とくにセクション31の話は比較的、苦手でした。

 

TOSTNGでは惑星連邦という理想的な社会がバックにあるからこそ、視聴者は前だけを向いて「未知なる世界への冒険」にのめり込むことができる。

そういう舞台装置としての惑星連邦を、セクション31の象徴する『連邦の暗部』を描写することで貶めてしまう感があったんですね。

 

ただ、それはDS9の物語の中で毛色の違うシリアス回として挿入されたからで、最初から要素として練り込んであるディスカバリーはそれとは別物といえると思います。

 

ディスカバリーは最初から「そういうもの」として舞台が作られていて、続き物ドラマとしての楽しみを味わえるように作られていくように見えますね。

 

オールドファン的には抵抗感が強い部分も正直あるけど、これはこれとして受け入れて楽しむが勝ちでしょう。 

 

 

そういう意味で、今のところディスカバリースターウォーズサーガにおける『ローグ・ワン』とか『クローンウォーズ』的なポジションだと思えば、すんなり受け入れられる気がしています。

 同じ世界線、同じ時系列の話だけど、表の歴史には出てこなかった外伝という感じです。

 

 

 

 

主役艦『USSディスカバリー NCC-1031』

 

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ついに登場した主役艦、USSディスカバリー

ところで、主役艦『USSディスカバリーが登場しました。クラスは『クロスフィールド級』だそうです。


外観は、幻の番組スタートレック フェイズⅡ』で日の目を見なかったデザインを元にしたと思われ、ラルフ・マクォーリーによるコンセプトアートはかなり有名です。

 

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SWで有名なラルフ・マクォーリーによる有名なコンセプトアート。

 

 

ディスカバリーのデザインは円盤部以外が直線的で、コンスティテューション級の改装型と並べば絵になりそう


第二船体が大きいのでシャトルベイも広く、数多くの科学調査や実験を同時並行できるという話もデザインといい感じにリンクしているのでは。

レトロ感もあるのにシャープで、かなり好きなデザインです。

ただ円盤部の空洞の処理は、第二船体のテイストと合わない気がしてちょっと難ですが。

 

 

 

 

 

以下、個別の感想点。

【※ネタバレあり!】

 

 

 

・しかし、船長がロミュラスに言及したのは興味深いですね。

TOS以前の時代にはロミュランは謎の種族であったという前提があるから、一瞬『えっ?』と思うけど、わざとやっているのでしょう。

あんな途轍もないワープテクノロジーを研究中なら、知っていても不思議じゃない。バルカンとの関係もたぶん知っているんでしょうね。

 

 

宇宙船に寄生する「虫」の話は、マイノックを思いだしますね。

バーナムの反応からして、宇宙旅行中にはよくあることのような感じなので、なおさら。 

 

 

・いっぽう「胞子」なるものでトランスワープ(というか、テレポートに近い?)を行うという超テクノロジーと、それでクリンゴンとの戦争に勝てると豪語する艦長に関しては、セクション31がらみの匂いがプンプンしますね。

ファンの一部では、ディスカバリーの船籍番号がNCC-1031」であることがセクション31」を暗示しているという見方もあるようです。

 

 

ロルカ船長の自室に、かの有名な『トリブル』がいたのは驚きでしたね。

ペットなのでしょうか?

ファンサービスとして登場しただけかもしれませんが、今後活躍すると面白いですね。潜伏していたクリンゴンのスパイを感知する役割とかで!

 

 

艦内を疾駆するオリジナルクリーチャー

この手のものはVOYくらいから何度か出てきていましたが、ここまでアクションするのは初めてでは?

映画ではないのにここまでやるというのも、映像技術の進化にも目を見張りますね。

どういう存在なのか不明ですが、見た目からグエムル」感がすごいので、人為的に生み出された怪物っぽい気が。

 

 

・そしてジェフリーチューブ

『今回もあるんだ!』と、実家のような安心感を感じていたら、それでも追っかけてくるグエムル(仮称)!今までにない展開ですね。

 

 

 

さて、謎が憶測を呼び、憶測が謎を呼ぶディスカバリー

次回も楽しみに観てまいります。

 

本ブログでは今後、できうる限り毎話レビューを書いていこうと思います。

 

 

 

 

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